紙(DTP)のデザイナーさんがとんでもないWebデザインをしないためのメモ
紙のデザイナーさんがWebデザインをする時に、大事故を起こさないためのメモを残しておきます。
このメモを、Webに慣れていない紙のデザイナーさんにデザイン作業前に送ってあげてください。
最近、WebサイトのデザインがはじめてのDTPのデザイナーさんと一緒にお仕事をして、大炎上しそうになりました。
悪い予感はしていました。僕はコーディングとWordPress構築が担当なのですが、紙のデザイナーさんは当然のようにCMYKでデザインを作成、pxは無視、フォントサイズは小数点付き、なぜかサイトの横幅が600px程度のデータを送ってきたのです……。
短気なコーダーだったら、もうブチ切れてますが、悪気はないので許してあげましょう。
フォトショじゃなくてイラレでデザインを作ってくるのも我慢します。最近はSVGの普及でイラレでデザインを作るのがちょっぴりオシャレみたいになってる現状があります(本当は超イラレやだ…….)。
なお、無理やりフォトショを使わせると、紙のデザイナーさんのタスクに「フォトショを覚える」という項目が追加され、デザインがいつまで経っても完成せず、結局は炎上する場合があるので、イラレを使わせてあげてください。
以下、「Webデザインするならゼッタイ守ってくださいお願いだから」メモです。
- RGBで制作(CMYKは不可)
- 解像度は「72dpi」で制作
- 単位は「px」を使用(「mm」は不可)
- フォントは基本的には「ヒラギノ」「游書体」「メイリオ」のどれかを使う(フォントを画像化する場合はどんなフォントでも良い・どうしても使いたいフォントがある場合はWebフォントの使用も検討)
- フォントサイズの単位は「pt」で必ず整数(本文のテキストサイズは14〜16ptが一般的)
- ブラウザで再現できる最小のフォントサイズは10pxまでである
- 長体はできない(カーニングはCSSで実現できるのでOKだが多用はしない)
- 背景にパターンの画像を敷く場合は、リピート画像を用意してあげる
- Webデザイン制作はコーディングに必要な画像素材を作るという意識で行う(デザインデータからコーディングに必要な画像を切り出すため)
- 画面幅に応じてデザインが切り替わるレスポンシブデザインの場合は、過度な装飾は行わず、PCとスマホで限りなく近い構造でデザインを制作する
- デザインをする際に「この部分ってコーディングで実現できるかな?」と常に自問しながらデザインを制作する
- favicon(ブラウザのタブに表示されるアイコン)とogイメージ(SNSでシェアされる際に表示される画像)も忘れずに制作する
とりあえず、このメモを送っておけば大丈夫!!……だと思う。
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