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Webデザイナーの残業事情。良い残業とは?


Webデザイナーのリアルな残業事情をお伝えします。残業が発生する理由と、良い残業とは何かも考えてみます。

未経験からWebデザイナーになったばかりだと、主に経験不足のせいで、たいていは残業続きの毎日になるでしょう。残業は時に人を死に追いやる「悪」であり、一方で自分を高める時間をくれる「善」でもあります。Webデザイナーの残業事情を見ながら、自分を成長させる良い残業を一緒に考えましょう。

Webデザイナーの残業時間

Web業界は残業が付き物です。電通の新入社員の過労自殺やワークライフバランスを求める世の中の流れもあり、この業界でも、以前よりは残業に対して規制する流れにあります。実際、残業無しを掲げるWeb制作会社もポツポツと出てきました。

Web制作会社の場合

僕が働いていた東京のWeb制作会社は勤務時間が9:30~18:30です。残業時間は、ひどい時期で月間約90時間(4.5時間/日)でした。通常は約10~20時間(30分~1時間/日)でした。案件が少なく全然忙しくない時は、いつも19:00に退社していました。

つまり、月90時間の時は、ほぼ毎日23時か終電まで働いていました。一つの案件でこの働き方が約2か月間続いたことがあります。僕の担当はコーディングとデザインがほんの少しでした。激務です。もうヘトヘトでした。

また別の案件では、サイト公開日の朝7時まで徹夜で作業がありました。代理店経由の案件だとこの事態が発生しやすいです。この残業の原因については下で詳しく書いています。

いや、これでも僕はマシな方かもしれませんね。もっと大変な会社もあります。特にエンジニアの世界では、デスマ(デスマーチ)と呼ばれる数か月間泊りがけの作業もあり、月400時間(20時間作業/日)という常軌を逸した勤務をしている方もおられます…。だからこそ、この業界は若さと体力が必要とされてきたんです。
でも、働き方改革のおかげもあり、現状は大きく変わり始めています。少なくとも僕が働いていた会社では、月90時間という残業は最近では無くなりました。急な短納期の案件で、5日間終電帰りということはありましたが、これが数か月続くということは、自分の会社ではまず無くなりました。

事業会社の場合

事業会社とは自社で商品やサービスを持つ会社のことです。僕はこちらの会社でも約1年半働いていました。

Web制作会社と比べれば、もう圧倒的に残業はありません。10:00~19:00の勤務時間でしたが、19時半にもなればオフィスにはもう人はまばらです。基本的にはクライアントに合わせて動くことがなく、自社でコントールができるため、勤務時間もしっかり決まったものになっています。

残業代は出るのか?

僕の会社は残業代は出ませんでした。年俸制の給料の中に残業代がすでに含まれている仕組みです。僕もすべてのWeb制作会社の事情は知りませんが、基本的に小さいWeb制作会社では、残業代が別途支給されることはほぼ無いんじゃないかと思います。残念だと思うことはなく、特にこれが普通だと思っていました。

その点、事業会社の場合は、いわゆる普通の会社なので、ある程度の規模以上の会社なら残業代は普通に支払われると思います。

Webの現場で残業を生み出す8つの理由

なぜ残業が発生するのでしょうか。現場で発生するリアルな原因をピックアップしてみます。まさにこれらが残業を生み出しています。

1. 単純に納期が短すぎる

これが定番ですね。商品の販売開始日やサービスのリリース日、何かのキャンペーンに合わせて特設サイトを作る場合はスケジュールがタイトになりがちで残業が発生します。キャンペーンサイトの場合は、内容がしっかり決定してから入稿テキストや素材データが送られてきて、「もう公開2日前じゃん!」となり焦るし、さらに公開ギリギリになって「やっぱりプレゼントが用意できなかったからプレゼントコーナー消して!」等とクライアントから言われて、土壇場で変更が発生したりします。ケツ(公開日)は決まっているので、とにかくガムシャラに制作と修正対応をしなければなりません。

2. 必要な作業人数が確保できてない

これも定番ですね。デザイナーかコーダーが足りてない状態です。またはディレクターが不在か他案件で忙しすぎで、デザイナーがデザインに加えてディレクションを肩代わりして、圧倒的に時間が足りなくなり残業が発生します。小さなWeb制作会社ではけっこう頻繁に起きていると思います。

3. Webディレクターが残念過ぎる

Webディレクターはサイト公開日から逆算して作業内容を精査し、ガントチャートと呼ばれる作業工程を明確にするスケジュール表を作ります。しかし、スキルの乏しいディレクターの場合、各作業にどれくらいの作業工数が掛かるのか読みが甘いことが多く、実際にかかる工数よりも短く見積もってしまい、その結果、スケジュールが破綻して、それを補うためにデザイナーやコーダーの残業が発生します。これでもし公開に間に合わないなんてことになると燃えに燃えて「炎上案件」となり、各方面にご迷惑をおかけしてしまいます。

4. クライアントのチェックが遅すぎてコーダーにツケが回る

デザインの提出やコーディングが完了しテストアップの報告をしたものの、クライアントから全然反応がないパターンです。クライアントが単純にすごく忙しいか、大企業の場合は上司への確認出しや社内チェックで異様に時間がかかったりします。そんなこんなでスケジュールを逼迫させている上で、平気で大量の戻し(修正依頼)を送ってきたりするので、コーダーが公開直前でギリギリに対応しなくてはならず残業が発生します。

5. 代理店経由の案件・下請け案件

Web制作会社の仕事はクライアントから直接「ホームページ作ってくれ」と依頼される「直請け」のパターンだけではありません。クライアントと直接やり取りをしている「代理店」と呼ばれる会社からWeb制作を依頼されるパターンもあります。単純にクライアントとの間に代理店がいるので、スピード的にはやや鈍くなりがちです。代理店によるデザインチェックも入るし、やはりその先のクライアントの戻しが遅ければ、エンドのWeb制作会社への情報が下りてくる時間もかかり、残業が発生する場合があります。

「下請け」とは、クライアントから依頼を受けたWeb制作会社が、さらに別のWeb制作会社にその案件のデザインやコーディングを依頼するパターンです。「外注」とも言います。戦略的に安値で外注しマージンで稼ぐというパターンもありますが、外注する時はだいたい自社でさばき切れないから他を頼るということも多いため、急な短納期の案件だったりして残業が発生したりします。代理店経由の案件と同様に、クライアントとの自社の間に外注元が入るため、スピード感がやや悪くなります。

6.「制作物のクオリティを上げる」という美徳のため

現場には「デザイナーは美に対するあくなき探求心を持つべき」という「デザイナー=美の探究者」説がなんとなく蔓延しています。そのため、自分や先輩デザイナー、クライアントにとってパーフェクトな制作物を作るためなら、勤務時間という世俗の観念に囚われず、心から満足するまでデザインに取り組むことが美徳であり、これが普通の習慣になっていたりします。「時間をしっかり掛けるがいいさ!残業代は出ないけど!だってお前デザイナーだろ?デザイン大好きだろ?美の探究者だろ?」という雰囲気のせいで、クオリティの高い制作物を作り上げるまで帰れなくなり、残業が発生します。

また、この「いいものを作るためなら、時間や労力はどうしてもかかるものだ」という考え方によって、「よーし、じゃあもう1パータン作ってみよう!」などと恐ろしいことを言ってくるWebディレクターもいます。

7. 上司や先輩が遅くまで働いているので帰りづらい

これはWeb業界に限らず、どこの会社でもあるかもしれません。ただ、小規模か中堅のWeb制作会社の場合で言えるのは、課長級の上司でも、いわゆるプレイングマネージャーとしてマネジメントに加えて、現場の作業も行っている場合があり、これがけっこう負担が重かったりするのです。なので、上司もチームリーダーも実務に追われて、夜遅くまで作業していたりします。実務に追われている上司を横目に帰りづらく、何かしら明日できる作業を先回りして作業したり、「手伝えることありませんか?」等と声をかけてしまい、残業が発生してしまうのです。

8. スキルに乏しい新人Webデザイナーの修行

新人Webデザイナーの場合、慣れていないためどうしてもデザインにもコーディングにも時間がかかってしまいます。それでも納期は否応なくやってくるわけで、間に合わない分を業務時間外で補う必要があるため、残業は発生しがちです。でもここは勉強期間だと思って、楽しみながらやり過ごし耐えるべきだと思います。もちろん、22時を超えたり終電になったりと深夜残業が続くのは問題があります。会社員として常識の範囲内で、かつスキルアップとして捉えられる範囲で、残業をするのが良いかと思います。

本当に価値のある残業をしよう

最近はようやく「残業は悪である」という考え方が日本にも広まってきました。僕も無駄な残業は絶対にすべきではないと思います。

一方で、新人の時は「自分の限界を少し超える経験」が必要だと思っています。残業はキツいけれど数日間必死こいて頑張って納品できた時は、自分の成長を確かに感じられました。何か新しいスキルを習得するのにも時間はかかるかもしれません。自分の成長につながる、自分をより高められる残業なら悪ではなく、それは修行であり善いことだと僕は思っています。

Webデザインの世界は、この点で少し普通の会社と違うかもしれません。常に新しい技術が登場し、デザインのトレンドも数年経つと変わってしまうので、いつもキャッチアップしようとする努力が必要になります。これを楽しみながらできるかどうかで成長できるかが決まります。

そして、だからこそ、無駄な残業は徹底的に無くし、会社と自分にとって本当に価値のある事に時間を使うべきだと思います。残業をするなら、価値のある残業です。もし成長も見込めない無駄な残業が続くようなら、ただの社畜に成り下がっている状態なので、早めにその会社には見切りをつけて辞めた方がいいです。自分の大事な時間を提供するのだから、しっかりと見返りを求めていきましょう!

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参考記事 : なぜ「エンジニア」ではなく「Webデザイナー」をすすめるのか

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  • 管理人(ねこポン)について

    週3日だけ会社で働く30代前半ウェブデザイナーです!
    インテリ風&仕事できる風を醸し出す腕前では右に出る者はいませんが、電話すら怖くて取れないし、無断欠勤してしまい自宅に警察が来たほどのコミュ症ポンコツ人間です。
    現在Web業界5年目。事業会社とWeb制作会社のウェブデザイナーを経て、フリーランスになりました。

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